夏の停電について考えたことはありますか?
2011年3月11日に起こった東日本大震災をきっかけに、各地で計画停電が実施され、防災について考える人が増えました。
私もその一人で、家には防災バックを常備するようになりました。

2019年9月8日から9日にかけて台風15号が首都圏を直撃し、この台風は、上陸した台風のなかでは過去最高クラスで、各地に被害が出ています。
東京電力管内では80万戸が停電し、大混乱となりました。
千葉県内の停電は60万軒以上。
3日目にあたる9月11日も46万軒以上が停電しており、復旧のめどがたっていません。
同じ市内でも復旧しているところとそうでないところがあり、電気の復旧している場所に避難している人たちもいます。
私の実家は千葉県内にあり、母と姉夫婦が暮らしています。
9日未明から10日の夜まで、最高気温34度という猛暑の中、停電状態が続き、不安な時間を過ごしていました。

携帯の充電はなくなるし、電波も悪くてなかなか連絡も取れませんでした。
今この記事を書いている2019年9月11日、やっと電気が復旧したとの知らせを受け、少しほっとしているところですが、
今回のような災害は、いつ、どこにいても、誰もが経験する可能性のあることです。
私も改めて、夏の停電について考えるきっかけになりました。
身近な人が被災したことを受け、改めて防災について考え直そうと思いました。
そこで今回の記事では、夏の停電対策に役立つ、夏の停電に備えて準備しておいた方が良いものについてご紹介します。
夏に停電すると何が困るのか
まず、停電すると使えなくなってしまうものを考えてみます。
停電すると使えなくなってしまうもの
- 冷蔵庫やエアコン、洗濯機などのいわゆる白物家電
- 照明器具
- デスクトップパソコンやプリンターなど、充電できない精密機器
ざっくりとですがこういったものが使えなくなります。
実際に被災した姉に聞いたのですが、夏の停電時、一番困るのは暑さかなと思っていたのですが、やはりテレビもつかない環境の中で、携帯の充電が切れて誰とも連絡がつかない、最新情報がわからない、というのはとても不安だったと言っていました。

避難所でも携帯の充電のために、長蛇の列が出来ていたそうです。
あまり電池を消費しないように省電力モードに切り替えたりなどの工夫も必要です。
そして防災グッズとしてモバイルバッテリーは、必ず1つ持っておきましょう。
- クレジットカードほどの大きさで、重さは卵3個分と超軽量
- iPhone,Androidなどほとんどの携帯に複数回充電出来る
あとは電池式の、多機能なラジオも一台持っておくといざという時役に立ちます。
- 乾電池、ソーラー発電、手回しで充電出来る
- ラジオ、懐中電灯、携帯の充電も出来、多機能!

こういう防災グッズは買ったままにしないで一度実際に使ってみることがとても大事だよ!
いざという時にしっかりと使えるように普段から備えておきましょう。
もちろん乾電池は買いだめを推奨します。
携帯の充電の話を先にしてしまいましたが、夏の停電時に困ることはやはりなんといっても【暑さ】ですよね。
次に暑さ対策についても考えていきます。
夏の停電に備えておくべき暑さ対策グッズ

停電時はエアコンや冷蔵庫が使えなくなってしまうので寝苦しくて眠れなかったり、熱中症も心配です。冷蔵庫の中身も半日ほどで傷んでしまいます。
停電時、冷蔵庫が使えなくなったらどうしたらいいと思いますか?
まず一番大切なことは、不用意に開けない、ということです。
停電後もしばらくは冷蔵庫の中は冷たい状態ですので、そこで不要な開け閉めをしてしまうと、保冷効果が一気に落ちてしまいます。
半日ほどはそのままにしておいても、中身が傷む心配はほとんどありません。
でも今回の台風被害のように、停電が長引いた場合はどうすればいいのでしょうか。
そこで役立つのが、クーラーボックスです。
クーラーボックス【ハードタイプとソフトタイプ】
クーラーボックスにはハードタイプとソフトタイプがあります。
ハードタイプは保冷力に優れていますが、大きいサイズのものは場所をとるので普段使わない方は邪魔に感じてしまうかもしれません。
ソフトタイプはハードタイプに比べて保冷力は劣りますが、折り畳みが出来るためコンパクトに収納できます。
レジャーやキャンプなどでクーラーボックスを使う機会が多い方や、収納場所に余裕のある方はハードタイプがおススメです。
こちらは私も持っている、コールマンのハードタイプのクーラーボックスです。使いやすい45リットルサイズ。2ℓのペットボトルだと、15本くらい収納できるサイズ感です。
同じくコールマンのソフトタイプのクーラーボックスです。先ほどのものよりひとまわり小さい35リットルサイズ。2ℓのペットボトルだと12本収納できます。保冷力は47時間。
保冷力、これとても大切です。いつまで続くかわからない停電の間、なるべく長持ちするクーラーボックスを選びましょう。
コールマンは優秀なアウトドアブランドで、クーラーボックスの保冷力は素晴らしいです。
全く開けない状態だったら、最低でも丸2日は中身をキンキンに冷えた状態で保つことが可能だと思います。
保冷材は百均等でも手に入りますが、キャンパーの間でも抜群の人気を誇る、ロゴスの保冷材は持ちが全然違うのでとってもおすすめです。
この保冷材とクーラーボックスがあれば、真夏の室内であれば48時間くらいは飲み物を冷たく保つことは可能かと思います。
なお、クーラーボックスに食品や飲み物を収納する際には、【優先順位】をよく考えてから入れるのをおススメします。
氷やアイスなどは保冷材の役割も果たしてくれます。

冷たい飲み物を飲めなくなるのは、あとあとしんどくなっていくよ。
熱中症対策に、水分をしっかり取りましょう。
次に電気を使わずに涼をとれるグッズをご紹介していきます。
水で冷たくなるタオル
この夏、エアコンのない外での熱中症対策としても注目を集めた【水で濡らすだけで冷たくなるタオル】も、夏の停電時の暑さ対策に一役買ってくれるはずです。
こちらの【夢ゲンクールタオル】はヒルナンデスや月曜から夜更かしなどでも取り上げられ話題になっていましたが、濡らしてから冷たくなるタオルにはいろいろなものがありますが、こちらのタオルは名前のとおり、一度濡らしたら“振るだけで”“無限に”冷たくなります。冷蔵庫などで冷やす必要がないので、停電時の暑さ対策に役立ちます。
乾電池で使えるハンディクーラー
エアコンはもちろん、扇風機も停電時は使えませんが、【充電式】【乾電池式】のものなら使用できます。
置いたり、はさんだりして使えるものや
モバイルバッテリーにもなる持ち歩きに便利なものもあります。
今年の夏よく目にした、首からかけるタイプのものも良さそうです。
最後に、電気を使わずに風を起こせるもので忘れてはいけないのが、【うちわ】です!!
電気も電池も充電も不要な最強のアイテムです。
うちわも必ず非常用袋に入れておきましょう。
熱さまシートやアイスノン
熱さまシートやアイスノンも、停電時の暑さ対策に使えるので普段から常備しておくと良いでしょう。
寝苦しい夜を少しは助けてくれると思います。
夏の停電対策まとめ
今回は停電対策中でも特に【暑さ】に着目して準備できるものをご紹介しましたがその他にも、災害に備えて出来ることはたくさんあります。
今回は停電だけでなく、水道も止まってしまった人たちも沢山います。
災害が近づいているとわかったら万が一に備えてお風呂にお水をためたり、保存水を買って置いたりと、自分でできる防災対策はしっかりしておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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