
毎年夏になると、幼稚園や小学校からのお知らせに
【プールがはじまり、シラミの報告を受けています。お子様の頭をしっかり確認してください】
みたいなことが書かれてますよね。
そうするとこう思いますよね。
シラミはプールでうつるんだ、、、と。
シラミのいる子と一緒にプールに入ると、シラミがプールの中に落ちるから、水を介してうつる、と。
はい、ちがいまーす!!
ちがいますよーーーーー!!
プールの中ではうつらないですよ!!
これ勘違いしてる人、すごい多いと思います。
もう一回言いますけど、シラミはプールの中でうつらないです。
シラミは人間の頭でしか生きられないので、水の中ではがっしりと髪の毛をつかんでますから、みずからその手をはなしたりしないです。
そもそも今どき、プールではみんな帽子かぶってますしね。
プールで水を介してうつることはまずないんですよ。
じゃあなんでうつると思いますか?
シラミはどこからうつると思いますか?
それは、【髪の毛同士がくっついたとき】にうつるんです。
プールの時期に流行っているような気がするのは、
プールでは、ぬれた髪の毛をタオルでふく時に、シラミが床に落ちるんです。
だからロッカーや脱衣所等でうつるんです。
イメージはこんな感じです。
シラミのいる子が脱衣所で頭をタオルでふく⇒シラミが床に落ちるもしくはそのタオルにつく⇒次に来た子がシラミのおちている床やロッカーに自分のタオルを置く⇒そのタオルで頭をふく⇒シラミに感染!!
こんな感じで間接的にうつります。
くしの共有とか、絶対やめた方がいいですよ。
今回のこの記事は
- 学校や幼稚園でシラミ(アタマジラミ)が流行りだしたけど、そもそもシラミってどこからどうやってうつるの?と疑問を感じている方
- 絶対にうつりたくない!!効果的なシラミの予防方法を知りたい方
にむけて
- シラミの感染経路
- シラミの予防方法
について教えます!
ちなみに私は1年ほど前に5歳の娘が幼稚園からもらってきたアタマジラミに、1歳の次女、そして自分自身も感染し、一度地獄をみておりますので、これからシラミに備えておきたい方のためにこの記事を書いています。
ちなみにもう貰ってきちゃった方のために、駆除方法については【シラミの駆除に必要なのは、くしとシャンプーと前向きな心】に書いてますのでよろしければご覧ください。
それでははじめにシラミがどこからうつるのかしるために、シラミの生態について、みていきましょう!!
シラミはなぜ現代にもいるのか
まず初めに、そもそもシラミって、、、!!戦後かよっ!!って思った方のために、シラミの実態について解説します。
かつて日本に多くいたアタマジラミは、第二次世界大戦後、有機塩素系の殺虫剤DDTの大量散布によりほとんどいなくなりました。しかしその後、DDTの毒性や土壌汚染などの弊害が指摘され、1971年に殺虫剤としてDDTの製造は中止になりました。ちょうどその頃、海外交流が盛んになり、アタマジラミが日本に持ち込まれたことから、アタマジラミは再び増えはじめ1980年にその発生はピークを迎えました。
ダンヘルスケア株式会社より
当時はアタマジラミに使用できる薬剤がありませんでした。そこで、厚生省(現厚生労働省)の指導により開発されたのが、ピレスロイド系殺虫剤のフェノトリンを主成分とした「スミスリン®パウダー」でした。
私も初めて聞いたとき、え?シラミ、、、?戦後?せっちゃん、、、?
て思いました。

で、その時に強い殺虫剤がまかれてシラミはいなくなったけど、海外交流が盛んになってまた持ち込まれて、1980年にピークを迎えて、人間などの哺乳類には毒性が弱く、シラミには効く殺虫成分の入ったスミスリンパウダーやスミスリンシャンプーが開発されたわけです。

で、この話には続きがあって、
1981年に発売され、80年代後半にはアタマジラミはいったん減少したのですが、90年代に入って再び、小学生や幼稚園児、保育園児の間で増加し始めました。シラミを知らない世代が親になり、子供の頭に感染しているアタマジラミに気づかないため、感染が拡大していると推測されています。
ダンヘルスケア株式会社より
ここまでの話をまとめると、シラミが現代でも流行っている理由は
- 戦後シラミを一網打尽にした強力な殺虫剤は使用禁止になったこと
- 海外交流が盛んになったこと
- シラミを知らない親、世代が増えたこと
ここですよね、問題は。【シラミを知らない親、世代が増えたこと】
私だって、わが子がなるまで、どれだけまわりが騒いでいても、お知らせがきても、
【いやいやいや、そんなわけないでしょ】とどこか他人事でしたから。

頭のチェックはしましたけどね!!
毎日シャンプーはしてるし、掃除だってしてるし、寝具も清潔にしてる。なのにうつるわけない、ってどこかで思ってしまっているんですよ。
シラミ、見つけるのけっこう大変なんです。
よーーーーく見ないと髪の毛の根元のあたりの卵は見つけられないです。
だから、発見が遅れる。
子どもがかゆがるまで、気が付かない。
ちなみにかゆがるようになる、といった症状が出た場合にはすでに感染してから1か月以上たっていることが多いです。
1か月以上たってからシラミに気づくと、
成虫なら最低でも5匹、多いと20匹~30匹くらい。
卵は100個以上発見できると思いますよ。

我が家がそうでしたので!!
私が気が付かない間に、まわりの子にもうつしてしまっていたかと思うと、本当に申し訳ない気持ちになりました。
どうやってうつるのか知っていれば、【うちの子は大丈夫】なんて根拠のない自信はなくなると思いますよ。
というわけで次はシラミの感染経路についてです。
シラミはいつどこでうつる?感染経路について

シラミは【髪の毛の接触】によってうつります。
汚い場所にいったから、とか、猫に触ったからうつる、とか思っている人もいるみたいですが、これも大きな勘違い。
また、人から離れたシラミは血が吸えなくなるので、2,3日で死んでしまいます。
まさに【人の頭でしか生きられない】
それがシラミ(アタマジラミ)なのです。
ノミとかダニのように、動きも遅いですし、飛んだりしないですし、弱いです。
なのにどうしてこんなにも流行するのかというと、
繁殖力がすごいんです。
成虫が一匹でも頭についたとしますよね。
そしたら1週間でどのくらい卵産むと思いますか?

こわい。ききたくない!!

シラミの成虫は1日に3~4個、1週間で20個から30個、
1か月で100個以上卵うむんだよ。
1日におよそ3~4個、1ヵ月で約100個も産卵します!
こうやってあっという間に増えるので、早く見つけることが大切なのです。
子どもたちは、頭をくっつけて遊んでいる
感染経路が【髪の毛の接触】といってもピンと来ないかもしれませんが、
子どもたちはびっくりするくらい、【頭をくっつけて遊んでいます】
机を並べて折り紙をしたり、ねんどをしたり、お絵かきしたり、、、
そんなにくっつかなくてもいいじゃん!って思うくらいくっつけて遊んでいるので機会があったら観察してみてください。

すっごいくっついて遊んでますから。
幼稚園や保育園などではお昼寝もありますし、通園バスのおとなり同士もとっても近いですしね。
小学校低学年くらいまでで流行しやすい理由はこのあたりにあります。
このようにして幼稚園や学校でもらってきたシラミは、高確率で家でママや兄弟姉妹にうつります。
理由はもうわかると思いますが、
- 家でタオルを共有している
- 家でくしを共有している
- 一緒に寝ている
- 抱っこしたりすりすりしたりしている

これ、うちのことなんですけどね!!
うつらない方が無理ってくらい、直接的にも、間接的にも、頭くっつけちゃってました。

そりゃうつるわ・・・。
シラミは夏に流行るわけではない
上記の感染経路からもわかるように、シラミは夏に流行っているわけではありません。
1年中流行ってます。
ちなみに私のまわりでもっとも流行っていたのは10月、私の娘が感染したのは12月のことでした。
プールがはじまる際に、シラミのチェック等を行う学校や幼稚園もあるようなので、夏に発覚するのが多いだけです。
シラミの不潔なイメージから、人に話したりしない、隠しておく方も多いので公になっていないだけで、まわりにもいると思っておいた方がいいと思いますよ。
それを知っておくことで、予防が出来たり、こまめにチェックすることで早く見つけられたりしますからね。

シラミは1年中いるもんだと思っておきましょう!!
【シラミの駆除に必要なのは、くしとシャンプーと前向きな心】でも紹介しましたが、
私は去年シラミになってから、学校からお知らせがあってもなくても、こまめに娘の頭はチェックしていますし、ニットピッカーコームで髪の毛をとかしてます。
とにかく早期発見が一番大切です。
では最後にシラミをもらってこないようにするにはどうしたらいいのかご紹介します。
シラミの予防方法
ここまでシラミの感染経路について書いてきましたが、予防方法は思いつきましたか?
子ども同士で頭をくっつけさせないこと、、、?
そうですね。それが一番効果的なのでしょうが、現実的ではないですよね。
そんなこと気にせずにお友達とは思いっきり遊んでほしいですよね。
出来ることとしてはとにかくまずは【早く見つけてあげること】が一番ですが
普段から出来る予防方法としては
- 子どもの頭はこまめにチェックする
- 家でも外でもタオルやくしは共有しない
- プールや銭湯などではタオルを床に置かない、ロッカーにも直接置かない
- 寝具はこまめに取り換える
予防方法については【これをしておけば絶対にうつらない!!】というものはなかなか難しいと思いますが、いくつか効果の期待できるものがあるので、こちらで少しだけ紹介します。
まずは毎日使えるスプレー

- 低刺激成分の抗菌、保湿スプレー
- 防腐剤・合成香料無添加
- 薬剤不使用のため、子どもにも安心して使える
- ティーツリーやハッカ油配合
ティーツリーは、シラミに効果のあると言われているオイルですので、配合してある無添加のスプレーなら毎日安心して使えますよね。
幼稚園や小学校に行く前に、しゅっとひと吹きしてあげるといいですね。
それから、ティーツリーオイル配合のシャンプー

- ティーツリーオイル配合
- パラベン・防腐剤フリー
- ノンシリコンでありながらリンス要らず
- 酢酸系界面活性剤とヤシ油成分の天然成分で洗浄
- 地球環境にも優しいエコロジーな成分
こちらも安心して子どもに使えるので、毎日使えるアイテムですね。
最後にティーツリーオイルです。

- フトモモ科のティートゥリーの葉から水蒸気蒸留法で抽出したエッセンシャルオイル
- オーストラリア産 ティーツリーオイル 100%
- 刺激臭や炎症を起こしにくい配合
- ティーツリーの持つ効果を最大限引き出すため、殺虫剤を使用せずに栽培、収穫され、GMP取得工場で精製、梱包されている
私はこれを買って、色んなものに使っています。
シャンプーに混ぜて使ったり、ハンドソープに混ぜて使ったり、枕にたらしたり。
シラミのみならず、ティーツリーを嫌いな害虫は多いので、いろんな場面で活躍してくれます。
最後にまとめます。
シラミの感染経路、予防方法まとめ
- シラミは【頭同士、髪の毛同士がくっついたときにうつる】
- シラミはプールで水を介してうつるのではなく、更衣室やロッカーでうつる
- シラミは人の頭でしか生きられない。動物からはうつらない
- こどもたちは頭同士をくっつけて遊んでいるからうつる
- タオルやくしは共有しない
- ママとはスキンシップや一緒に寝ているからうつる
- 寝具はこまめに洗う
- シラミは清潔にしていてもうつる、こまめなチェック、早期発見が大切
- ティーツリーオイルのシャンプーやスプレーが効果的
シラミの感染経路を知れば、おのずと予防方法についてもわかってきます。
他人事と思わずにこまめにチェックをし、早期発見、素早く駆除しましょう。
最後まで【シラミはどこでうつる?感染経路を知ってシラミを予防しよう】をお読みいただきありがとうございました。
コメント
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[…] なんでうつったのか、その観戦経路について知りたい方は【シラミはどこでうつる?感染経路を知ってシラミを予防しよう】もお読みいただけるといいかと思います。 […]
[…] シラミの感染経路については、【シラミはどこからうつる?感染経路を知ってシラミを予防しよう】でも詳しく書きましたが、 […]